★ 電子書籍アプリの現状
これまでWindows8のアプリとしては電子雑誌書店マガストアがあり、私も使っています。ただ、名前の通りこちらは雑誌専門。書籍のアプリ・ストアとなるとAmazonのKindleがまず挙がる名前ですが、残念ながらWindows8用アプリは出していません。正確には、米国では提供しているようなので、日本語対応(& 日本でのサービス提供準備)ができていないと思われます。
★ 紀伊國屋書店のKinoppy登場
そんな中、ちゃんとした電子書籍ストア(サービス)を備えたアプリがやっと登場してくれました。それが紀伊國屋書店のKinoppy。ストアからインストール可能です。
特徴としては
- Windows Desktop, Windows8.1(アプリ)、Android、iOS、MacOS、ソニーのReaderに対応。
- epub3対応。
- ポイントサービスがリアル店舗(街の紀伊國屋書店)、Web(紙版)書店、Web電子書籍ストアで共通。
- 同一IDで5端末まで同期可能。
といったところ。紙の本を買っても、電子書籍でもポイントが貯まる・使えるところがいいですね。また、ストアの品揃えはなかなかよく、私としては岩波書店の文庫・新書も出ているのがうれしい。なぜかKindleでは出してくれないですから、岩波書店は。
★ さっそく、Kinoppyアプリを使ってみた
アプリをインストールし、早速使ってみました。画面はこんな感じで殺風景。それもそのはず、この画面は「本棚」をイメージした、購入済み電子書籍を表示するためだから。そう、サンプル本が一冊だけ登録されていて、あとは紀伊國屋書店のWebストアで購入しないとダメなのでした。
電子書籍ストアの利用は、Windows8.1らしくマルチタスク(マルチ画面)でBrowserを横に立ち上げ、そこで処理する形になっています。Android上のKindleアプリにしろなんにしろ、アプリの中にストア機能が盛り込まれた形が普通だと思います。が、敢えてアプリ独自に作るよりも、I/Fに慣れているWebサイトでやってもらおう、その方が便利だ、と言う発想のようです。
Webサイト上のストアで電子書籍を購入し、ダウンロードしようとすると「アプリに戻るか?」と聞かれます。はいと答えれば、ここでは左側に出ているアプリ側に電子書籍が登録される仕組み。
本を開いたところ。e-Inkに慣れてしまったらやはりそちらの方が目に優しく、読みやすいでしょう。でも、タブレットでも長時間の読書でなければ問題なし。こんな感じでミニタブレットでも読書を楽しめるようになったのでした。よかった、よかった。
ソニーが北米で電子書籍ビジネスから撤退とのニュースが流れていますが、紀伊國屋書店は大丈夫かな。こうやって購入した電子書籍が読めなくなるのは勘弁してほしいですよね。そうなると寄らば大樹の陰。やっぱりAmazonのKindleが登場してくれるのを望んでしまいます。
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