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2017-08-21

獲物を「咀嚼」するのは哺乳類だけではなかった by ナショジオ


これまで、咀嚼する動物は哺乳類だけとされてきたが、エイが獲物をもぐもぐと噛んで食べているところが映像で確認された。

情報源: 獲物を「咀嚼」するのは哺乳類だけではなかった | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

今年の春、沖縄の美ら海水族館でエイが泳ぐ姿を眺めてきたばかり。平べったい身体をゆらゆらさせて泳ぐ姿はユニークで、見ていて飽きませんでした。顔(?)もなかなかユーモラスで、興味の尽きない生き物です。
美ら海水族館のエイ
そんなエイの中で、アマゾン川に住むオレンジスポットタンスイエイという種類のエイは、これまで“咀嚼(歯のある顎を上下左右に動かし、食べ物を細かくすること)をするのは哺乳類だけ”という定説を覆す存在になったようです。上記ページには動画があり、獲物(大きめの甲虫?)をモグモグしている様子が写っています。獲物を口から出し入れし、噛み切ろうとしているところでしょうか。

咀嚼するのって哺乳類だけの特徴だったんですね。知りませんでした。いや、意識したことがなかったと言う方が正しいかな。咀嚼ができるようになったお蔭で、植物をすりつぶしたり、硬い肉を噛み切ったりと、雑食することができた。詰まりはそれが哺乳類の繁栄の一つの理由だ、と。なるほど、そう言う見方もあるんですね。

この記事で面白かったのは、新発見のエイの行動もさることながら、「咀嚼」の定義に関する議論。咀嚼が哺乳類の特徴、と考えた時の前提として、獲物を捕まえる道具(顎と歯)と、その獲物をバラバラにする(いわゆる咀嚼)道具が一緒である、と思っています。でも、この記事によると、

  • 鳥類や多くの爬虫類の「獲物をバラバラにする」器官は砂嚢。砂嚢とは、筋肉でできた胃のような器官。これを動かしてすりつぶす。補助的に小石を飲み込んで貯め込む種もある。
  • 多くの魚類は喉の中に咽頭顎をいう、もう一組の顎を持っていて、これで「獲物をバラバラにする」。

とのこと。そう、咀嚼の定義を「食べ物を細かくすること」とすれば、鳥類、爬虫類、魚類もちゃんと“咀嚼”している、と言うことなのです。
なるほど、言われてみればその通りですが、意外とそのようには思いつかない。先入観として、咀嚼は歯と顎(獲物を捕らえる道具)でするものと思い込んでしまっているので。こう考えると、咀嚼ができる哺乳類にはアドバンテージあり、という考え方自体も怪しくなりますね。

見えない(身体の中にある)“顎”に気づかせてくれた、見慣れた(はずの)エイの意外な行動の話でした。

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