Go to ...

科学だって事件である

科学・テクノロジーのニュース、、、いや感想かな

RSS Feed

2019-11-20

70万年前の馬のDNAを解析


700,000-Year-Old Horse Becomes Oldest Creature With Sequenced Genome – ScienceNOW.

Scientists have sequenced the oldest genome to date—and shaken up the horse family tree in the process. Ancient DNA derived from a horse fossil that’s between 560,000 and 780,000 years old suggests that all living equids—members of the family that includes horses, donkeys, and zebras—shared a common ancestor that lived at least 4 million years ago, approximately 2 million years earlier than most previous estimates.

「科学者たちは、これまでで最も古いゲノムの分析をし、馬の系統図を書き換えた。56万年から78万年前と推定される馬の化石から古代のDNAが抽出され、
現生の馬やロバ・シマウマは、少なくともこれまでの推定よりも200万年前の、400万年前に生きていた共通の祖先を持つことを示唆している。」(いい加減なぶんじんの訳)

馬類の進化がどうなっているのかはそれはそれで面白い話だが、驚いたのは化石からこんな風にDNA分析ができちゃうこと。調べてみると、タンパク質などに比べてDNAは化学的にかなり安定した物質で、化石になってもある程度残るのだそうだ。まあ、だからこそ遺伝情報を貯めるための物質となり得たのだろうけど。タンパク質、つまりは肉体は滅んでも、遺伝情報は残るのですね。なんかそれだけで感動する話です。

化石から取りだしたDNAは、通常と同様にPCR法という奴で増殖させた上で配列を特定する。化石って、生命の痕跡でしかないけど、まあDNA自体は生命ではなく、ただの物質なので、それが化石に残っていても不思議ではない。でも、なんとなく違和感があるのは、生体を作る物質と、生体(生きているもの)との区別をどこで付けていいかわからないからなのかも知れない。
さて、とはいえやっぱり化石からDNAを抽出して分析するのは大変なようだ。きれいに繋がっておらず、プチプチ切れた状態になっているので、それが余りにひどいと”暗号解読”ができなくなってしまう。150万年くらいがその限界値らしく、それより古いのは”バラバラの物質”しか得られないのだ。となると、約二億年前から約一億五千万年前まで続いたジュラ紀の恐竜たちの化石からDNAを取り出すのは全く無理ということだ。
また、これは化石からの分析に限らないけど、他の生物のDNAが試料に混ざってしまうことが普通にあるようで、その”汚染”をどう防ぐか、また汚染された試料から本物を見つけ出すにはどうすればいいかも問題。地面の下に70万年の長きに渡って埋まっていれば、色んな生物がそのそばにいただろうし、そこで死んでしまい一体化してしまうこともあるだろう。うむ、難しいですね。技を駆使してさらに過去を探っていって欲しいと思う。

かの「ジュラシック・パーク」では琥珀(コハク)化石からDNA抽出を試みていたけど、普通の化石よりも”保存状態”は良さそうだし、もうちょっと遡れるのだろうか。少し調べてみたくなった。

One Response “70万年前の馬のDNAを解析”

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

More Stories From Science Magazine

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。