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2019-03-26

JAXA meets JAMSTEC : 宇宙と深海というフロンティア


JAXA|高井研 まだ見ぬ生命を深海・宇宙に求めて.

 深海と宇宙の共通点

JAXA(宇宙航空研究開発機構)のサイトに、JAMSTEC(海洋研究開発機構)の深海・地殻内生物圏研究プログラム プログラムディレクター高井さんのインタビュー記事が載っている。高井さんは宇宙生物学者かつ地球生物学者。深海の高圧、高温(熱水鉱床などなど)に生きる生物を研究することは、(たぶん)さらに過酷な環境であろう宇宙における生命を探ることに繋がる、ということだそうだ。

生命が存在しているというのはどういうことかをしっかり様々な観点から理解した上で、徐々に生命存在惑星候補を追い詰めてゆくような地球外生命探査をやることが、宇宙生命探査を科学として広げてゆくには良い方法だと思っています。

とのこと。ここで言う宇宙とは、まずは太陽系の惑星やその衛星をイメージしているのだろう。記事の中にも、土星の衛星エンケラドゥスに探査機を送り込む話が出てくる。エンケラドゥスは海水が噴水のように噴き出しているのが観測された(カッシーニによる)衛星だ。そこに生命がいるのではと狙いを定めている。きっとエンケラドゥスの海は極低温であるから(摂氏マイナス90度くらいらしい)、水(液体)の状態で存在するのは厚い氷の下の、高圧の世界だろう。そのような環境に生命が存在するとなれば、確かに地球の深海と似たようなものがいるのかも知れない。一件、宇宙と深海とどのような関係があるのだろうかと思われるが、宇宙を知るための”実験室”が深海という訳だ。その両方の組織に属する高井さんの活躍に期待大。

生命の定義・時間の壁

極限の世界に生きる生命を見ていると、生命・生物の定義がだんだん難しくなってきそうだ。
熱水鉱床の熱水噴出孔周りに生息するハオリムシやユノハナガニならば、少々珍しくはあるものの、生命・生物であることはうなずける。超高温や低温、塩分濃度がとても高い環境での生命と言えば古細菌(archaea)が知られているが、こちらも細菌と同じでちゃんと細胞からなっている。明らかに生物だ。

だが、極低温だと一種の冬眠状態になって、暖かくなるのを待つような生物も存在する。新陳代謝を極端に低下させる。喩えれば、一日に一回しか息を吸わないような感じ。そうなると普通の生命と時間的スケールが違って見えてしまう。もしどこかの惑星に、年に一回しか息をせず、一歩進むのに十年かかる生物がいたとしたら、それを我々は「生きている」と認識できるのだろうか。そう、彼らは時間の壁の向こう側にいるようなもので、意思の疎通はもちろん、刺激に対する反射も叶わない。構成要素としては有機物であったり、水分が含まれていたりするのかも知れないが、余りに動き・活動が遅いと、生命の痕跡扱いされてしまいそう。

大きさが極端に違ってもそうかも。「地球は生きている」と良く比喩的に言われるが、代謝・複製するのが生命の定義ならば、星の集まり(銀河)に対してそんな目で見れば”生きている”と言えるものがあるかも。自分たちの日常とは違うスケール、時間の流れや大きさや、でものを捉えるのって、直感的には行かないのでかなり困難なものだろう。想像できないものを想像する、それは深海を調べて宇宙を知るようなものなのかな。スケールやらなんやらを超えて、本質を捉えることが重要だ。

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